月に秘めた恋
だけど 本当にこれでいいのだろうか?


未憂は まだ・・・李生の事


想っているはず


無理して俺を好きになっても


あまり・・・嬉しくない


だけど そんな事言えなかった


「なんか・・・ごめんね?」


「え?」


突然 未憂が謝ってきた


「私・・・情けないよね?


いつまでも湊に心配かけて・・・


いい加減 強くならなきゃなのに」


「・・・たまにはいいよ


心配かけたって・・・いいと思う」


そうだ 心配かけたって


俺は未憂を見捨てたりしない


「でも・・・」


「李生はさ・・・そんなんで


お前の事嫌ったりしない」


確信があった


李生は 俺のダチだから


「・・・」


「だから・・・もうやめよう?


俺は未憂の笑顔が見たい」


「湊・・・」


今まで どれだけ泣いている顔を


見てきたんだろう?


俺は・・・これ以上未憂の


泣いてる顔は見たくなかった
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