月に秘めた恋
・・・放課後


未憂を家まで送って行った


「あの・・・ごめんね?


結構遠回りになっちゃったよね?」


「別にいいよ・・・ じゃあ


明日迎えに行くから」


「え!? そんな・・・


悪いよ! だって・・・


時間早いし・・・」


そう言いながら 未憂は


落ち込んでいた


落ち込んだ顔も可愛いな


「平気だって 早起きは得意なんだよ」


未憂の頭に手を乗せて 撫でた


なんか・・・妹みたいだな


「・・・じゃあな ゆっくり休めよ?」


「うん」


俺は駅に向かって歩いた


明日は・・・早起きしなきゃだよな?


本当は苦手だけど・・・


でも 仕方ないか


駅に着いて 来た電車に乗り


自分の家がある最寄駅に着いた


家に向かって歩く


ふと 空を見ると月があった


満月か・・・


確か 未憂を助けた日も


こんな感じの月だったな
< 347 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop