月に秘めた恋
こんなに怒鳴ったのは・・・


初めてかもしれないな


「湊 私はそんなつもりじゃ・・・」


「またウソ泣きかよ?


お前の事は 幼なじみとして


好きだって言っただろ


もう 俺の事彼氏とか言うなよ?」


ガシ


未憂の手を引っ張って


そのまま廊下を歩いた


「あの・・・いいの?


あんな事言って・・・」


「いいんだよ・・・ああ言えば


あいつも少しは反省するだろ」


反省・・・すっかな?


玄関に着いて 靴に履き替えて


学校を出た


「あの・・・湊君・・・」


「ん?」


「・・・手 放して欲しいんだけど」


「あ! 悪い・・・」


俺は 未憂の手を繋いでいる事に


気付いて放した


ドキン ドキン・・・


「・・・ごめんな? 俺


気付かない内にお前の手・・・


繋いでてさ」


まだ ドキドキ言ってる
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