月に秘めた恋

切なすぎて

「なぁ・・・未憂なんだって?」


教室に戻ると 李生が


そう言ってきた


「・・・自分で聞けよ」


そう言って 俺は頬杖を突いた


さっきの事・・・言えない


「てかさ お前なんで


そういう事 自分で言わないんだよ?」


「いやー・・・なんかさ


俺 女の子って何考えてるか


わからないんだよね


突然さ『別れよう』って言われたら


困るっていうか・・・」


「・・・はぁ 呆れた


てか 自分の彼女の事信じろよ」


でも・・・李生の言っている事は


半分当たっているようなものだ


未憂は 李生と


別れたいって言っていた


俺にもチャンスがあるんじゃないかって


思っていた


「・・・なぁ 李生」


「和泉君ー お客さん!」


近くに居た女子が そう言って


見ると未憂が立っていた


バチ


目が合ってしまった


さっきの事・・・思い出してしまった
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