月に秘めた恋
・・・帰り道


俺は未憂と一緒に帰っていた


やっぱり・・・元気がないな


「あのさ・・・どした?」


「・・・え?」


「なんか 元気ないから・・・


何かあったのか?」


放っておけなかった


同情とか・・・そんなんじゃない


未憂の事・・・好きだから


力になりたい


「・・・」


「無理に話さなくていいから・・・」


ずっと黙っている未憂


それから ずっと黙っていた


しばらくすると 未憂の家に着いた


「じゃあ・・・ね」


「・・・未憂!」


思わず呼び止めてしまった


振り返った未憂は


少し驚いた顔をしている・・・


「・・・何?」


「・・・大丈夫か?」


何が大丈夫なんだろうか?


「うん・・・心配してくれて


ありがとう


じゃあ また明日ね?」


未憂は笑って家の中に入った
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