わがまま×優しさ
次の日も、その次の日も、あの一年マネージャーは部活に顔を出していた。
体験入部期間が終わり、本登録も終わっていた。
１０人を超えていたマネージャーも本登録が済むと４人に減っていた。
部員は三年生が６人、二年生が８人、一年生が１１人、かなりの人数が入った。
本登録が終わって、初めての部活が始まる。
自己紹介の波は一年生から回っていく。
「１－４の佐々木大輔です。」
１－１から回ってきた通りに自己紹介する。
部員が終わると、マネージャーの番になった。
「１－６の高岡紗希です。」
あのマネージャーは頬を少し赤らめながら自己紹介を終えた。
二年生が終わり、最後に三年生の自己紹介が始まる。
「３－６の山下旭です。」
旭くんが自己紹介を終える。
みんなと同じようにしていても、旭くんだけは違って見えた。
大輔はチラッと紗希を見ると、紗希はかっこよくニッと笑う旭くんを見つめていた。
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表紙・目次

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