あなたには何人の母親がいますか?
笑顔のない少女
小学生のころの写真を見ると、私の目は死んでる。それに、あの跡がある写真もある。


小学生になると、いきなり15歳くらい離れたお兄ちゃんが出来た。
お兄ちゃんは近くに一人暮らしをしていたが、夕飯を食べに来ていた。
あの頃は、本当のお兄ちゃんだと思ってたし、本当のお母さんだと思っていた。
2年生になると、ピアノを辞めさせられた。
私は、幼稚園生の頃に七夕の願い事に「ピアノをならいたい」 と書いたらしい。そして、バアーが通わせてくれた。
その、ピアノの日はお母さんから離れられるから嬉しかった。
だが、ピアノの発表会で辞めさせられた。私が辞めたいと言ったことにして。
最初で最後の発表会には、バアーは来なかった。来させなかった。

12月のある日、隣に住むアミちゃんの誕生日会だった。
みんな、家に帰ってすぐに行く。私はすぐに行けなかった。
なぜなら、お母さんの機嫌が悪かったからだ。
誕生日会に行くのに、ブランドの服に着替えさせられた。もちろん、汚したら殴られる。
また、小学生だけでプレゼントを買えるはずもない。なのに、用意してないと怒られた。
怒られ時間で、誕生日会に遅刻。さらに、遅刻することで怒られた。
お母さんが買ってたプレゼントを持って、みんながいる誕生日会に向かった。涙を拭きながら。打たれたところを、さすりながら。
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