3バカ＋αが魔王様を倒しに行く話。

「……僕達以外に迷子になっている子がもう1人いるって事か」


イクトは怒りのあまりユータを1発殴ってから、再び考え込みました。

そして先ほどのケイトの発言を思い出しました。


「ケイト君、髪の長さが分かるって事は目撃したの?」

「はい。そこにいる酔ったキノコお化けが、木の実を採って来いと彼女に命令していました」


ケイトは頷き、少女の行方を教えました。

そばではその命令したと思われるキノコお化けが気持ち良さそうに眠っていました。

ユータ達が来るのがもう少し早ければ、少女も再び迷子になるような行為をしなかったはずです。