3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
その声に真っ先に反応したのはユータでした。

食べて終わった肉の骨を片手に、走り出したのです。

後に続けと言わんばかりにイクト、少し遅れてケイトも走り出しました。


2人より一足早くに悲鳴のあった場所にたどり着いたユータは、開いた口が塞がりませんでした。


「お願いですから、心臓に悪い事しないで下さい!」

「あははっ」


そこには2人の少女がいました。

1人は青ざめた顔、もう1人は満面の笑みとまるで正反対の表情をしています。


「な……」


ユータが口を開こうとしたその瞬間、後から来た2人もその光景を目撃してしまいました。

1人の少女と同じように、イクトは少しだけ青ざめました。
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