3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「何をやっているんだー!? お前はぁー!!」


ユータ達の視線の先にあった物。それは……。

高さ80メートルもあろう大木の中腹のあたりで、

枝に引っかかりぶら下がっている状態になったサワの姿でした。

本人には危機感がないらしく、恐怖に怯えているというよりかは、それをまるで楽しんでいるかのようでした。


「飛び乗った枝が折れちゃったの。そしたら別の枝に引っかかってこうなっちゃった!」


そうやって状況を説明するサワの片手には、赤い大きな木の実が握られていました。

おそらく少女の為に採ってあげようとしたのでしょう。
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