3バカ＋αが魔王様を倒しに行く話。

再会を喜ぶリオと名乗った女性とは正反対に、

青ざめたまま体を震わせボソリとその再会を嘆くケイトがそこにいました。


「んー……気が変わった。ここ、通してあげても良いわよ」

「本当か!?」


ケイトと会えた事に上機嫌なリオの思わぬ発言にユータとサワは目を輝かせました。

しかしイクトやサキ、そして珍しくケイトは彼女がそう言いだした理由を予測していました。

だからなのでしょう。ケイトが真っ先に“お断りします”と言ったのは。

何も状況が分かっていないユータやサワからすれば意味の分からない事でした。