3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「ここは僕が何とかするよ。サワちゃんとユータを二人にはしたくないけれど、
サキさんやケイト君もいるから大丈夫だろうし」


サワの言葉にわなわなと身体を震わせ、今にも攻撃をしてきそうなリオを見て、

イクトは他の4人より少し前に出ると、持っていた杖を構えました。


「良い度胸じゃない。1人で挑もうとするなんて。でも、私は彼が欲しいんだから!」


リオがかざした手からはルビーのように真っ赤な炎が生まれ、

イクトだけでなく後ろにいた4人にも襲いかかりました。

しかしその炎は音も立てずに消えました。

炎の作った煙の向こうでは、イクトが薄水色のシールドを張っていました。

このシールドのおかげで誰もが助かりましたが、イクトは4人に怒鳴りつけました。
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