3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「何をしているんだ! 早く行って、ってば!
彼女が次の攻撃をする前に。こっちが片付いたら僕も合流するから!」

「お、おう……行くぞ3人とも」


普段な“お前の指図なんか受けない”と反発するユータも、

イクトのあまりの形相に素直に言葉に従ってしまいました。


「イクちゃん、怪我しないのはもちろんだけど死んじゃダメだからね!?」

「分かっているよ。大丈夫だから……!」


サワの言葉にイクトは胸を打たれ、頬を少し赤く染めました。

4人が次の階に行ったのを確認するかしないかのタイミングで、リオは次の攻撃を仕掛けました。

それに気付くのが少し遅れてしまったイクトは、

完全にかわす事が出来ずに右腕にかすり傷を負いました。


「本当、良い度胸しているわね。眼鏡坊や君。良いわ。
貴方を倒して彼を力づくで奪って見せる! 次はその程度じゃ済まさなくてよ?」

「そうはさせないし、ここで倒れるつもりもないよ」


リオとイクトの魔法対決が幕を開けました。
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