3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「いつの間にあんな方を住まわせたのか、不思議です……」

「サキちゃん?」

「いえ……何でもありません」


サキの謎の言葉は男2人には聞こえていない様子。それもその筈。

ユータとケイトは目の前や背後から襲ってくるモンスターを始末しながら走っていたのです。

女2人にはあまり戦って欲しくないとでも思ったのでしょう。

そうしてただ黙々とその先を進んでいました……が。

丁度魔王の部屋まで後少しの距離の辺りでしょうか。その道をまた何者かが塞いでいました。


「まあ、言われたとおりにしておくか……」


性別は男。その声は少し気乗りしていないようにも聞こえました。
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