3バカ＋αが魔王様を倒しに行く話。
「何だよ、お前も邪魔をするのか?」


ユータは突然現れた男に不満をぶつけました。

あともう少しで魔王と対峙出来たのです。それを阻まれてしまえば悔しいでしょう。

しかし男にはそんな事はどうでも良い様子。淡々と自分の話を進めて行きました。


「オレはアサヒ。お前達の言う魔王の友人であり、側近だ。
悪いけれどアイツには指一本触れさせるつもりはねえよ。諦めて引き返しな」

「そうはいかないよ!　だってお姫様助けないと……!」


アサヒの言葉に真っ先に反応したのはサワでした。

しかしそのサワの言葉に同意したのは全員ではありませんでした。

同意したのはユータとケイト。ユータはサワと同じ目的がありますし、

ケイトは魔王を倒さないと自分の里には帰る事が出来ないからです。

しかしサキだけは同意をしませんでした。

むしろサワの言葉に少し怒っているようにも見えました。
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