3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「お姫様……?」

「さ、サキちゃーん?」


サキはサワの“お姫様”発言がどうも気になるようでした。

彼女の中でその言葉だけがぐるぐると回っていたから、

サキは同意しなかったのだとふと珍しくケイトは思いました。


「あ、サキじゃねえか。どうしたんだよ」


サキの声を聞きとると、アサヒは彼女の存在にすぐ気付きました。

まさか勇者であるユータ達一行と行動を共にしているとは思わなかったのでしょう。


「何だ? 知り合いなのか? いや、んな訳ねえか。アイツは敵なんだしな」

「そうです! 敵です! ユータさん、さっさと最上階に行きますよ!
この人がどいたらもう後は何もないですから!」

「さ、サキ!?」


アサヒがサキの何時も自分が見ている時の態度とは違う事に、

戸惑いを覚えました。するとサワは何を思ったのかアサヒを責め始めました。
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