3バカ+αが魔王様を倒しに行く話。
「い、生き返った!!」


サワがまるで初めてのものをみるような目で、

食い入るようにその光景を眺めました。なんと少年が目を開けたのです。


「う…………」

「ほら、少しだけだけど……食べて良いから」


少年は視界に入ったそのパンをゆっくりと手に取り、あっという間に食べてしまいました。


「認めたくないが、お前凄いな」

「ただお腹すいて倒れていた人を殺すユータも凄いと思うけど」

「え!? 元から生きていたの!? え、じゃあゴハって……」

「ご飯の事だよ、サワちゃん」


驚きを隠せない2人に、イクトはサワには丁寧にユータには雑に説明をしました。
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