our kind of love

確かに、外国語大学の英語科にすんなり入れたのは、俺の指導もあるかもしれない。

特に受験の迫った3年生の一年は、俺はかなり集中的に彼女の面倒を見た。

だが、俺の指導がどこまで役にたったかは正直疑問だ。


なんてったって相沢は、学年でもトップの成績だったから。


飲み込みが早く、記憶力が良く、いつも余裕があった。


真の秀才には往々にして見られることだが、彼女が焦ったり、取り乱したりするのを俺は見たことがない。

常に冷静で。


俺は久しぶりに彼女に会って、内心かなり緊張していた。


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