our kind of love

「…なに、先生?」


涼しい顔で振り向く彼女に、キスをする。


「…んっ…」

予想外に深くなったそれに反応して、狭い車内に彼女の声が漏れる。



「どうしたの、先生」

少し息を切らしながら俺の顔を見つめる彼女。


相変わらず、真意の読み取れない瞳だ。


「…いや、なんでもない」

俺は彼女の腕を離し、目線も外した。


< 20 / 91 >

この作品をシェア

pagetop