our kind of love
高校生の時から、人一倍大人びた子だった。
綺麗な黒髪を背中の真ん中まで垂らし、背筋をピンと伸ばして、いつも涼しい顔をしていた。
抜けるように白い肌は夏でもそのまま、踵の高いローファーを履いて歩く姿は、生徒だということを差し引いても目を奪われるほどだった。
実際男連中の間でも人気だったらしいが、いわゆる高嶺の花的存在で、思いを伝えようとするやつはよっぽどのバカかチャレンジャーだったようだ。