our kind of love
五度目の逢瀬
*
「え?」
「だから、うちに来ない?」
いつものように彼女と待ち合わせ、食事をしている最中、彼女が突然そんなことを言いだした。
「……」
いつも彼女と食事をした後は、ホテルに向かうし、送っていきはしても彼女の部屋に入ったことはない。
突然の申し出に何も言えないでいると、
「別に深い意味はないんだけど」
と彼女がいつもの澄ました微笑みを見せた。