our kind of love
七年分の雪
*
「せっかくの休日なのに、ごめんね」
雪の降る砂浜と海を見下ろしながら、塀の上を歩く彼女の後ろを歩く。
「危ないぞ。雪で滑る。」
一応忠告はしてみるものの、それが無駄だということは内心分かっている。
「先生って、授業中何考えてるの?」
彼女の黒いコートの肩に雪がうっすらと積もって、色を変えている。
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