our kind of love

席に戻ると、彼女が心配そうな顔で待っていた。


「家の方は心配ない。彼女も帰ってこれないそうだ。」


「そう。」


彼女の顔に少しだけ安堵の表情が浮かぶ。

「ごめんなさい。私が突然誘ったから…」


「いいよ、気にするな。それより今日は帰れそうにない。どこかに泊まらなきゃな…」


さっきのウェイターに事情を伝えると、彼は近くの小さなホテルを紹介してくれた。


ホテルと言っても、コテージのような造りで、持ち主がいなくなった別荘を再利用しているらしい。



車はレストランに停めていってもいいというレストランの好意に甘え、歩いてすぐの距離にあるそのコテージに向かった。
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