our kind of love
八つ目の星を数えて
*
「良い部屋だね」
部屋に入ると、彼女はリラックスした様子でベッドに腰掛けた。
「そうだな」
引かれていたカーテンを開けると、海辺にしんしんと降る雪が見えた。
「…綺麗」
窓辺に立つ俺の横に来て、彼女は小さく呟いた。
隣に立つ彼女の肩が、なぜだかすごく頼りなさげで俺は小さな焦燥感に駆られた。
そして深く考える前に彼女を抱き締めていた。