our kind of love
だが、彼女はもういない。
所詮携帯一本で繋がっていた関係だったのかと思うと自嘲してしまう。
彼女のマンションに訪ねていくという手もあったが、俺をホテルに残し消えて、携帯が繋がらない今、俺にそれを実行する勇気はなかった。
彼女に面と向かって向き合うことも、拒絶されることも避けたい。
意気地のない中途半端な自分がとことん嫌になる。
そのくせ、彼女に会いたくて堪らないのだから、始末に終えない。
彼女に、会いたい。