our kind of love
翌朝、俺は寝不足の顔のまま、ジーンズのポケットに鍵と財布と携帯、煙草とライターを無造作に突っ込んで家を出た。
嫌になるほどの快晴だ。
車を走らせながら、まだ俺の心は揺れていた。
だが彼女に久しぶりに会える高揚感は隠しきれなかった。
たとえこれが、最後になると分かっていても。
何度も通った彼女のアパートに着く。
インターホンを鳴らそうとすると、ちょうど中から子供連れの主婦らしき女性が出てきた。
どうせ来ることはしっているのだし…と思い、その開いたドアから中に入った。