our kind of love
そのままエレベーターを降りると、彼女の部屋のインターホンを押す。
応答がないことで、少しだけ嫌な予感はした。
だけどまさかな、と思いながら、軽くドアをノックする。
…やはり応答はない。
「…白井?」
ドアごしにもう一度ノックをしながら呼び掛けるが、ドアの向こうは沈黙を守ったままだ。
嫌な予感は、確信に変わりつつあった。
ポケットから携帯を取り出したその時、隣の部屋のドアが開いて、彼女と同じ年くらいの大学生らしき女の子がひょこっと顔を覗かせた。