our kind of love
「…白井さんに用?」
彼女とは違い、今時のファッションに化粧のその子は、眠たそうに目を擦りながら俺に問い掛けた。
「…あ、はい」
とっさにそれだけ言うと、今度は欠伸を噛み殺しながら半ば予想していた答えを投げ付けた。
「とっくに出てったよ」
「え?」
「一時間くらい前かな?ちょうど音が聞こえたから出てみたら、トランク持ってでてくとこだったよ。お隣だし年も近いから、色々世話になってたし、挨拶とかして」