月夜に舞う桜華
最初は仲間か出来るのは嬉しかったんだ。でも段々と、桜姫が俺と同じじゃなくなっていくような錯覚を覚えるようになる。
『いつの間にか、桜姫は皆の桜姫になっていった………それが堪らなく嫌だった』
仕方ないで、片付けられない。
桜姫は俺のだ。
ガラガラと崩れていく中。
それで、狂ってしまった。
桜姫は俺のものだ。
俺のだけでいい………とナイフで刺した。それが一回目。
二回目もまた然り。
『俺は、俺自身でも止められなかったんだ』
狂っていく自分をどうすることも出来ないで。
『本当に、『和』
和の話を聞いていたあたしは、なおも言い募りそうな和を一旦とめた。
話を中断され瞬きを繰り返しながらこちらを向く和に一発顔に拳を入れてやる。