月夜に舞う桜華
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毎日毎日こいつら飽きないなと思う。
「総長ーおひさぁ」
久しぶりに気まぐれで学校へと足を運ぶと、キラキラと満足そうな笑みで俺の所に駆け寄ってくる。
「雷杜」
「何?」
名前を呼べば、首を傾けるこいつを俺は、性別間違ってるんじゃないかって思うときがある。
低めの身長に、童顔。大きな目。
しかし、外見を他所にこいつを戦場に出せば満足するまで敵を殴り倒す化物になる。
「お前、やりすぎだ」
「そぉかなぁ?」
そうでもないけど、と呟く雷杜の後ろには、何人も雷杜にボコボコにされた奴等か転がっている。
「そうだぜ雷杜、やりすぎだ」
「あれ?彰真もおひさだねー」
「総長が来るって言うからな」
総長あるとこ俺ありだ。