密恋
菜摘の行動は墓穴を掘る結果に

菜摘は、気を取り直して
目の前の大きな丸い物体に目を止めた

「あれ何?」

振り向いて翔に聞く

「お前、観覧車も知らねぇの?」

翔は、驚いたような顔をした

そんなに可笑しい事だろうか…

「乗りたい」

菜摘は、翔を見る

「しょっぱなから観覧車って…あれは普通最後に乗るんだよ」

翔は、言うと菜摘の手を引っ張って歩き出した

「取りあえず、一通り遊んでからな」

翔が言うなら仕方ない
観覧車乗たかったけど…

「あっほらあれ、定番の、あれ乗れよ」

翔が指差したのは
馬がなんか回ってる乗り物
まぁそれなりに興味はあるが

「子供しか乗って無い様に見えるけど…」

菜摘は言うが
そんな事は無視され
菜摘は列に並ばされた。

翔も乗るかと思えば列を離れるし

流されるまま馬に股がる菜摘

回る

なんか人の目線が…

恥ずかいわこれ!

大体これ一人で乗るもの?

一周が長く感じられた

「楽しかった?」

ニコッと笑う翔

「恥ずかしかった!」

怒る私の手を繋ぎり
また歩き出す翔

「よし、今度は俺が楽しむ番かな」

菜摘を見て嫌らしく笑う翔
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