密恋
「わぁ!」

驚いて翔を見る菜摘

「何?」

困悪しながら聞く

「たまには俺も見ろよ」

翔は真顔で言う
少し驚いた菜摘

「外、キレイだよ」

誤魔化す様に言った

「そうだな」

翔は、言うが目線は菜摘

外を見てよ外を

「なぁ俺さぁ、お前の事好きなんだけど」

翔は菜摘の手を握ったまま言う

え?

「ほんと?」

と聞いた物の
菜摘は意味を理解しきれていない

頭が真っ白だ

「こんな嘘つく訳無いだろ」

苦笑いする翔

「そうだよね」

え?

えっと…
翔は、私の事好きで
私も翔が事好きで

翔が私の事好き?

私も…翔の事、好き

両思い

両思いだぁ

やっと内容を理解出た菜摘は『私も』と言いたくて口を開いた

でもその言葉は
直ぐ飲み込まれた

「菜摘は?俺の事どう思ってんの?」

翔は、菜摘を見つめて来る

好き、好きだよ
言いたいけど

「ただの友達としか…」

うつ向く

「え?」

翔は、何で?
と言う顔をで菜摘を見た

「私、翔に嘘付いてる。本当の私は…こんなんじゃ無いから」

学校での私は…

丁度下に着く観覧車
扉が開くと同時に飛び出し走る
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