密恋
「聞いたわ、あなた雑誌モデルなんてしてるらしいじゃない、お母さんここに電話して断ったからね」

更に続ける母

「何で勝手な事するの!」

菜摘は、叫ぶと
ゴミ箱からCDを慌て拾い
母を一睨みして階段を駆け上がった

「ちょっと、菜摘?」

母は、菜摘の珍しい行動に驚き後を追い階段を上がった

バタン

勢い良く閉められるドア

「菜摘」

母は、菜摘の部屋のドアをノックする

「何で…モデルやったって学年トップは守ってたし、塾だって通った。成績だって変わらない様にしたのに」

ドアに、もたれかかり泣く菜摘

「お母さんは、菜摘のために」

母は、反論を言う

「お母さんお母さんって、お母さんなんて私の事見てくれた事無いじゃない!ご飯だって冷たいし、今更お母さん面しないで」

菜摘は、叫んでベッドにふさぎ込んだ

「菜…ごめんなさい、でもね、お母さんは菜摘が心配で」

声が震えてるのが分かった

お母さんが、本当に自分を心配してくれてる事も知ってた

「煩い、あっち行って!もう声も聞きたく無い」

言い過ぎだと思った
それでも怒りの方が大きくて

母は、私からモデルという仕事を奪ったのだ

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