密恋
言葉の意味が直ぐには分からず
ただ翔を見上げる菜摘

「実は、菜摘の正体知ってたんだぁ」

ニコッと笑う翔

「はぁー!?」

やっと意味が分かり驚いて叫ぶ菜摘

「えっ何時から、何時から知ってたの?」

菜摘は、慌てて翔に聞く

「初めて教室で会った時から」

翔は、ニコッと笑う

「えっえ?何で」

菜摘は、混乱してきた

「お前さぁ俺の事忘れてるみたいだし、怖がっってるし、すんげームカついた」

絆創膏のやつか
だから睨まれてたんだぁ私

「本当のお前はさぁ、そっちでしょ?暗い方の菜摘じゃ無いじゃん」

翔は真顔で菜摘に言いった

「初めっから素の菜摘だっただろ」

菜摘の髪を触りながら言う翔

翔は、そう思ってくれるの?

こっちが本当の菜摘だって…

「でさぁ俺、何でフラレたわけ?」

いきなり寂しそうに菜摘を見る翔

「え?」

菜摘は、驚いて翔を見上げた

「俺、お前の事諦められないし、諦めるつもり無いから」

翔は、菜摘を真剣な目で見つめた

「うん、じゃあ付き合ってちゃおっか」

ニコッと笑う菜摘

だって翔は、暗い私を知ってて好きって言ってくれたから…

「本当?」

嬉しそうに笑う翔

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