密恋
「うん、実は私も翔の事好きだよ」

菜摘は、思いっきり翔に抱きついた

怖かったんだ
暗い菜摘が嫌われるのが

嘘付きだと思われたく無くて

でも、もう大丈夫

見つめ会う二人は自然に顔を寄せ会う

っと

「ちょと待って」

菜摘は、翔と自分の間に手を出して動きを止めた

「何だよ」

驚く翔

「この前貰ったCD、片思いの曲だったよね、好きな人他に居るんじゃ無いの」

尋問する様に言う菜摘

だって、変わりとか嫌だし

いや、変わりでも好きって言われるのは良いけど
付き合うのは…

複雑な気持だ

「お前さぁ、とことん鈍感だな」

ハァとため息をつく翔

「なっ何よ」

軽く、ふてくされる菜摘

「お前を想って作ったんだけど」

顔を赤くしながら『バーカ』と菜摘にデコピンする翔

「え?」

驚く菜摘

私の為に…

思わず顔が赤くなる

「だから、お前に上げたんだろ、あんだけ絆創膏出してんだから気づけよ」

確かに、いやに絆創膏の出てくる歌だなぁと思ったよ

「絆創膏はもいいでしょ」

恥ずかしさのあまり
顔を赤くする菜摘


「じゃ、良いだろ」

翔は、言うと菜摘が『え?』と声を上げる前に唇を奪う
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