密恋
次にの日
クラスの女子は、いつもより騒がしかった
もちろん
菜摘は、いつものように大人しく
自分の席に座り、本を読んでいた
「ねぇこれ可愛くねぇ」
「マジカワ!憧れだよね」
クラスの女子は雑誌を見ている
昨日は、菜摘がモデルをやっている雑誌の発売日だったのだ
この雑誌は、女子校生の定番。
皆が読んでいる
菜摘は、何と無く本で顔を隠した
「菜摘ちゃんて可愛いよねぇ〜」
誰かの声が菜摘の耳に入った
菜摘は嬉しくなっる
「菜摘って、あそこに居る菜摘にちょっと似てねぇ?」
ドキッ
菜摘の鼓動が高鳴った
「え〜あんなダサ子と一緒にすんなぁ」
アハハ
クラスの女子は一声に笑い出した
ホッと安心する菜摘
その時
ガラー
教室の扉が開いた
何と無く、菜摘は目線を扉に向ける
知らない男子
誰だろう
「キャー」
クラスの女子が黄色悲鳴を上げた
「翔くん!」
クラスの女子は叫びながらその翔(しょう)と言う男の子の周りに集まった
「久しぶりじゃん」
「今日はどうしたん」
女子達は、次々に質問した
翔と言う男子は、それを全て無視し席に腰かけた