密恋
そういえば

いつも空いてたなぁ
あの席

そんな事を考えながら見ていると

ギロっ

翔が菜摘を一瞬睨む
菜摘は慌てて目を離した


『私が見てるの気に障ったかな』


菜摘は、どうしようと本で顔を隠した

「オメェらうぜーどっか行け」

翔は、周りの女子に怒鳴る。

女子達は、シブシブ翔から離れた


「翔くん、アイドルだし、仕事忙しいかったみたいだね」

「アタシ、ああいう翔のつれない所好きだわぁ」

女子達は、固まって翔の事を話している

アイドルだったんだ
いつも居ないわけだね

菜摘は、ちらっと翔を見た
その時
翔と目が合った

あれ?私、また睨まれてる

目付けられたちゃたかな

菜摘は、再び目を離す
それでも翔の目線を感じる

ヒィー

どうしよう怖い

思っていると先生が教室に入って来た

その事で、翔の目線が菜摘から外れた。

はぁ良かった

菜摘は少し安心した
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