おうじさまのしつけ
―廊下。
「―んで、ここがお前の教室だ。」
「案内してくださりありがとうございます」
「なんだか王子、カッコいい~」
「って、姫。お前もついてきたのか」
「この子って何者なんですか?」
庄司が尋ねる。
まぁ、普通だったら高校に幼児が居ちゃ
驚くよなぁ~。
「校長の孫だよ」
「あ!なるほど!」
その臨機応変さはなんなんだよ。
「じゃ、あとは分かんないことあったら
クラスの奴に聞けばいい」
そう言って、俺達は退散しようとしたが
庄司はさぁっと顔を青ざめた。
「どうした?」
「いっいえ…」