おうじさまのしつけ


―廊下。


「―んで、ここがお前の教室だ。」

「案内してくださりありがとうございます」

「なんだか王子、カッコいい~」

「って、姫。お前もついてきたのか」

「この子って何者なんですか?」

庄司が尋ねる。
まぁ、普通だったら高校に幼児が居ちゃ
驚くよなぁ~。

「校長の孫だよ」

「あ!なるほど!」

その臨機応変さはなんなんだよ。


「じゃ、あとは分かんないことあったら
クラスの奴に聞けばいい」

そう言って、俺達は退散しようとしたが
庄司はさぁっと顔を青ざめた。

「どうした?」

「いっいえ…」


< 40 / 106 >

この作品をシェア

pagetop