おうじさまのしつけ


手をひらひらさせる俺の隣で綾瀬はため息をし
庄司に言った。



「ちゃんと活動するようにね」


「はい!」


庄司は笑顔で返事をして生徒会室を去って行った。




「いやぁ、平和」


「あんたが平凡だからね」


綾瀬がふんっと鼻を鳴らす。


するとさっきまで内職をしていた杉崎が口を開いた。


「それよりお二人、誰か忘れてない?」


「「へ?」」


首をかしげて、周りを見渡すが誰もいない。


「下だよ下」


杉崎に指摘され、下を見ると…

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