おうじさまのしつけ

「あたし、魔法をつかったの♪」

「アタマいかれてんのかこいつ?」

「ガーンッ(((( ;°Д°))))」


しょんぼりするガキ。
私服でどう見ても魔法が
使えそうに思えない。
本当にどっから湧いてきた?


「ほらほらまだ小さい子なんだから
そんなこと言わないの

お名前なんて言うの?」

「なまえ…ない」

「え?」

「なまえなんかないもん」

まさかの夏目漱石宣言!?

ガキはキリッと俺を見る。
俺はちょっと怯む(情けない)。

「あたしはあなたの
おひめさまになるの。

だからあたしのこと
゙ひめ"ってよんで♪」

……………。

「こいつやっぱ
アタマいっちゃってる」

「ガーンッ(((( ;°Д°))))」


またもや落ち込むガキ。
なんなんだこいつ。


「なんかもー話が
進まないんだけどー」

綾瀬がイライラし始める。
ヤバい、俺が八つ当たりの対象になる。
綾瀬の揺れる巨乳を
見ている場合じゃない。


突然、ガラッと
生徒会室のドアがあく。

「わしが説明しよう!!!!」

「「「校長!」」」

「おじいちゃん!」

!?

< 6 / 106 >

この作品をシェア

pagetop