おうじさまのしつけ

「こいつはわしの孫じゃ。
名前はゆ…ふんぎゃっ!!」

校長の足をガキが
故意に踏む。

子供ってこえぇ。
つーか女ってこえぇ。


「゙ひめさま"じゃ」


あ、統一なんだ、そこ。

「で、その゙おひめさま"は
会長になんの用があるの?」

杉崎が華麗に聞く。
ガキはニコニコと答える。


「ケッコンしたい♪」

「はぁ!?( ̄□ ̄;)」

「良かったわね。
人生初めての告白…
いや、プロポーズじゃない」

綾瀬が俺をいつも通り
あざけ笑う。

「これで童貞卒業に…」

「なるかボケ!Σ\( ̄□ ̄;)」

つーか

「なんで急にそんな展開に?!」

「゙おうじ"、あたしのこと
おぼえてない?」

王子!?
あ…゙お姫様"だから
゙王子様"なのか…。
いや、納得できるか!!

ガキは目をうるうるさせる。
背は小さく、ツインテールで
目はくりくりとしている。
こんなガキなんて知らないぞ?

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