おれ、カノジョ溺愛中です。


けれどもルカはどうしてかちょっと悲しそうな顔をした。

え、俺まずいこと言った?


「ルカ?」

「…私からのプレゼントなんて、ほしくない?」

「えぇっ!?」

なんでそうなる。

違うんだ、俺は本当にルカのことが好きで、だからもうルカがいればそれだけでいいっていうかなんていうか、ああもう。


頭の中でぐるぐる駆け巡る思考を整理しようとしていると、ルカがキッと顔を上げた。

「決めた。ルキには私をプレゼントしてあげるっ」

「はあぁ!?」

いいのかルカ、そんなこと言っちゃって。

俺、草食系だとか何だとか言われてるけど一応男だぞ。

いや、一応じゃなく男だぞ。


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