君が教えてくれた事



高島せんぱいが入ってきた事を示していた。


どうしよう逃げなくっちゃ…


思っていても体が思うように動かない。


高島せんぱいは私をチラッと見るとトイレ


に入っていった。


今だ…逃げるなら今しかない!!


私はコンビニから全速力で走った。


だけど私はちょっと走っただけで足が


動かなくなってしまった。


だって、さっきまでトイレに居たはずの


高島せんぱいが大声を撒き散らして


こっちに走ってきているから。


私はコンビニの裏に身を潜めた。


でも…見つかってしまった…


「彩姫ちゃん。み-つけた」


いやだ…私は立ちすくんだまま動けなく


なってしまった。


逃げなきゃ逃げなきゃ


そう思っていても逃げらんない


だって壁と高島せんぱいに挟まれて行く手が


見つからなかったから。


私は必死に服を持っていた。


なのにそんな抵抗もむなしく服をまた


ビリビリにされた。


「いや…やあ…やだあ…

誰か、誰か助けて-」


そう大声で叫んだときだった。



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