君が教えてくれた事
出逢い
ジリリリリリリ
朝から軽快になる目覚ましと
共に私は起きる。
そして真新しい制服を身に纏い
胸下まで伸びた髪をコテで
綺麗に巻いて軽く化粧をして
リビングに降りていった。
今日から新しく生まれ変わる
そんな淡い期待を胸に抱いて
私は母との話しに華を咲かせる
「彩姫。
お前初日からそんなんじゃ
目つけられんぞ?」
「うっさい
兄貴は黙ってろ」
「はいはい」
瀬戸山 彩姫 15歳
今日から高校1年生
ミルクティ-色の髪が
胸下まである
化粧は、ばっちりして
髪はコテで巻いている
「彩姫
晴輝と一緒に行ってくれる?」
「うん…わかった。」
晴輝ってゆ-のは私の兄貴。
瀬戸山 晴輝 20歳
塾の講師
髪は先生とは思えない程
金髪のロン毛を
ワックスで盛ってる
そんな私達に周りは
本当美男美女兄弟と言う。
「彩姫遅刻すんぞ?」
「分かってる-今いくよ」
兄貴と車に乗り学校に向かう中
私は気づいた…
「あ-っ!」
「どうした?
なんか忘れ物か?」
「違う…ネイルチップ
はめなくちゃ」
そこまでゆうと私は真剣に
ネイルチップを爪に付けてく
兄貴をチラッと横目で見ると
なんだ、そんな事か
と言いたそうな目をしている
そんなこんなしてるうちに
学校に到着した。