君が教えてくれた事
その後少しの間沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは真凛だった。
「彩姫ごめんね…本当ごめんね」
真凛…真凛のせいじゃないのに…
その時青葉君が口を開いた。
「ねえ彩姫ちゃんは高島のこと
知ってるの??」
私は何も知らないから首を
ブンブンと振った。
「聞きたい?」
「えっ?」
「彩姫ちゃんは知りたい?」
私は静かに頷いた。
あんなに優しそうに笑ってた
高島せんぱいがどうしてあんな顔を
するのか知りたかったから。
すると青葉君は静かに語りだした。
「あいつさ高2のとき彼女いたんだよ。
俺から見ても仲良くってさ誰もが
羨ましがるカップルだった。
でもなあいつ騙されてたんだ。
ずっと仲良かった彼女に…信じてた
彼女に…そっからだよ
あいつが女信じなくなったのは。
ずっと一緒に居たくせに
洋のことよくわかんないよって言って
あいつの彼女はそう言って高島の元を
去ったんだ。」