スターに恋をする
ダサ男との出会い
ピピピピ…ピピピピ…
カチャ………う~~~ん。
椛―!!起きなさ―い。
遅刻するわよ―!!
ん?…お母さんの叫ぶ声が聞こえる。
鳴り止まない時計を止め、時間を確認する。
「………………8…じ?…
…………うわあ~~~~~~~!!!!!」
また遅刻はやばいよ~!!
只今、遅刻寸前の私、白川椛(シラカワ モミジ)。今走って向かっている高校の一年生。
ほぼ日課と言ってもいいかのように朝の通学路をパンをかじりながら走る…
このせいで50㍍走のタイムが上がったことは言うまでもない。
「うわあ~~もう最悪―!!」
って自分が悪いんだけど…
家と学校の距離はわりと近く、走れば5分で着く。それが本当に救いだ…
あともう少し!!
キーンコーンカーンコーン…
「ほらっ!!急げ―!!門閉めるぞ―!!走れ―!!」
生徒指導部の学校一怖いと有名な先生が8時15分のチャイムと同時に門を閉めようとしている。
やばっ!!
走るスピードを上げる。
「待って~~~~~!!!」