スターに恋をする
ふと、黒板の上の壁にかかっている時計を見ると、もう時計の針は6時を指していた。
「おっと、もうこんなじかんですね!!
くらくなっちゃった…
ぼく、いえまでおくりますよ。」
ウォン様かもしれないダサ男が私に言った。
これは聞くチャンスかもしれない!!
でも…違ったら恥ずかしいよね…
まだ聞くのはよそう。
もっと仲良くなったほうがいいよね!!
よし!!頑張るぞ―♪
「いや、まだそんなに暗くないし大丈夫です!!ありがとうございました。
じゃあ、さよなら~♪」
私は何故か凄くうきうきしていた。
先生が送ってくれるって言っていたのを断り、素早く教室を出た。
昇降口を抜け、校庭を見渡すと、さっきまで練習をしていたサッカー部が片付けをしていた。
校門の方にも部活を終えた人達だろうか、何人かの生徒がいた。
今の季節は6時をすぎると当たりが薄暗くなり、少し不気味。しかし、空を見上げると星が綺麗に輝いている。
空気が綺麗な証拠だ。
私は高鳴る気持ちを押さえ、一回深く深呼吸をし、歩きだした。