スターに恋をする
~海帆side~
帰り道、椛と別れた私は両親が昨日から旅行に行ってるから、自分の夕飯を買うために家の近くのコンビニに寄った。
ウィ―ン…
「いらっしゃいませこんばんは~。」
マフラーを外し、暖かい店内に入る。
私はダイエット中だからお菓子を食べたい気持ちを抑え、まっすぐお弁当・お惣菜コーナーに向かった。
お弁当・お惣菜コーナーに向かうところに見覚えのある男性の後ろ姿があった。
まさか………
こんなところで逢うなんて。
私の心臓は普段の何倍も速く、激しく音を立てて動きだした。
私の大好きな人。
そっと覗くと先生は真剣におにぎりを選んでいた。そんな姿も大好きな人だから凄く愛おしく思える。
そうだ!!名前聞かなきゃ…!!
私は先生に気付かれないように、そっと真剣におにぎりを選んでいる先生の後ろに立った。