色×iro~素顔のままで~
「たまたまね、何人かの女子が見てたんだよ。あんた、コロされるかもよ」

キラキラした目で楽しそうに言う。

トモエさん、完全に面白がってらっしゃる...

「だって、連くん、人気あるんだよー。さすがにそれくらいは...分かって...る...よね?」

言いながら、声が小さくなって、あたしの後ろに目を向けると、黙ってしまう。

何だろう。

後ろに何か、あるのかな。

振り返る。

そのタイミングで、

「スイ、これ」

連の声がして、目の前に、何かを差し出された。




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