色×iro~素顔のままで~

しかも、体にあざがつくんじゃないかってくらい、力強く。

あたしは、慌てて、手の力を緩める。

「ごめん、連、痛かったね」

「うん」

連は言って苦笑した。

「けど、実はちょっと喜んでたかも。

スイがめいっぱい怖がってるときに、イケナイことだとは思いながら」

脳みそがうまくまわらない。

「イケナくはないけど・・・ごめん、何だっけ?」

「ほら、これ」

連が、あたしの頭を、自分の胸に押し付ける。

あたしの鼓動がはね上がる。
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